老若男女、居酒屋カウンターの飲み仲間たちからは「りょうちゃん」と呼ばれることが多い。
と、いう話を仕事関係の人にしたら「え、まだちゃん付けで呼ばれてるんですか?りょうさんもうアラフォーですよね??」と非常に驚いた様子であった。
正確には36はアラフォーとは言わないよ、と反論しようと思ったが、それ以上に「確かにいい歳してちゃん付けで呼ばれているのは、果たして正しいことなのだろうか?」という疑問が、脳内に食べこぼしのナッツカスのように散らばった。

俺は俺が可愛いからちゃん付けで呼ばれていると信じて疑わなかったが、実際はちょっと舐められているためにそう呼ばれているのではないか?
ここ数日そんな一抹の不安を感じていた俺の深層心理が働いていたせいかどうかわからないが、今回選んだお店はこちら。幡ヶ谷『ウオチャン』である。ちゃん仲間!

幡ヶ谷駅徒歩89秒。
まだピカピカ・ツヤツヤの店内。まるで俺のお肌。フレッシュな若々しさは「ちゃん」呼びされるためのひとつの条件でもある。

店名の通り、魚介類がメインのお店。
36でもインターネットを華麗に使いこなすりょうちゃんは、最新のマックブックで事前に口コミをチェック。
「魚ちゃん盛り二人前」そして「レアアジフライ」は必ず頼むこと。

ドリンクメニュー。

日本酒の品揃えは間違いなし。
おまかせの「利酒三点セット」が超お得。これもネットに載ってた、とってもフレッシュな情報だ。

日本酒初心者にも優しい。

乾杯!
生ビールが「パーフェクトサントリービール」のお店は初めて。

まずは「タコ唐揚げ」とビールで喉を湿らせる。
噛むほど旨味が口に広がる。弾力があるのに硬くない。鼻から海の香りが抜けていく。ずっと口の中に入れておきたい。

「魚ちゃん盛り」(写真は向かいの箱と合わせて四人前)
どれもキラッキラしてる!

イワシ刺、仕事が細かい。
ツマ用に梅肉入りのドレッシングをもらうことができる。

「レアアジフライ」
鮮度のいいアジを半生でフライに。これも名物。今にも泳ぎ出しそうなみずみずしさだ。
骨せんべいも、骨格が若々しい。

衣カリッカリ。中身しっとり。
うっめえ〜!
醤油、塩、レモン、おろし、生姜をご自由に。俺のおすすめは生姜醤油。

銘柄に迷ったら、とりあえず利酒セットで。
なんと、頼むたびに毎回違う三種を持ってきてくれる。

「天明」

「飛鸞」

「村祐」
お店の人が1本ずつ、詳しい説明も添えてくれる。

「しまほっけ」
骨までパリパリに焼けていて、俺は食べてしまった。

「とりから」
魚メインのお店だが、肉も美味しい。

ダシが効いたような、和風の味わい。
日本酒にもよく合う味つけだ。

「ハムカツ」「胡瓜一本漬け」
普段あまり揚げ物は頼まないのだが、どれも軽い仕上がりでうまい。
ランチではお肉や揚げ物の定食なんかをやっているみたい。

鮮度のいい魚は、やはりフレッシュに、生っぽいテクスチャで食べたいのが日本人の心情である。
だから俺だっていつまでも「りょうちゃん」のままででいてもいいだろう。外見はちょっとハードにキマッてるけど、中身はいつまでもウェットなまま。だからみんな俺をちゃん付けで呼ぶのだ。舐められているからでは、決してない。自分に言い聞かせる。
大体、シュワちゃんや相葉ちゃんや永ちゃんだってみんなちゃん付けだが、舐められるどころか立派な大人として畏敬の念を集めているではないか。と、熱弁したら「クロちゃんとかもちゃん付けですけどね」と、冒頭に登場した仕事関係者は大した興味もなさそうに呟くのだった。
そういや飲み屋のカウンターで酔い潰れたり、スナックのママにセクハラをして怒られてる困った爺さんたちも、ちゃん付けで呼ばれている人が多いな。やはり不安は拭えない。このままでいいのだろうか。
店舗情報
| 店名 | ウオチャン |
| 住所 | 東京都渋谷区西原2-30-1 |
| アクセス | 幡ヶ谷駅南口から徒歩3分 |
| 営業時間 | ランチ 平日11:30〜15:00(L.O.14:30) ディナー 17:00〜24:00(土曜日15:00〜) |
| 定休日 | ランチ 土日 ディナー日曜 |
| SNS・サイト | Instagram 食べログ |
| その他の情報 | 3名以上は予約推奨 |
※データは全て取材時のものです










