駅弁が好きだ。下ネタではない。
電車内はもちろん、旅先の旅館の部屋や、公園のベンチ、自宅で酒を飲みながら楽しむのも好きだ。下ネタではないってば。
旅情や土地の風土・歴史を感じられる駅弁という存在は、旅や日常をほんの少し豊かにしてくれるように思う。

今回は逗子特集ということで、正確には逗子じゃないけど駅弁専門店、湘南鎌倉大船軒さんの押寿しを買ってみた。いいんだよ、すべての道はローマ…ではなくROUTE134へつながっているのだ。
写真のお店はJR逗子駅の売店。改札外なので誰でも買えるよ。
創業は明治31年の老舗である。
神奈川エリアのいろんな駅と、新宿や東京、上野など、都内でも買えるみたい。

駅弁の中でもとりわけ好きなのが、押し寿司系の弁当である。酒飲みならわかるんじゃないだろうか。
白米は〆の食い物であり酒にあまり合わないが、酢飯になると急につまみになるの、あれなんだろうな。
今回購入したのは『鯵の押寿しと小鯛の押寿し』8貫入り。

元々は大船駅でサンドイッチとかを売ってたみたい。
鯵の押寿しを売り出したのは大正2年。俺の前前前世くらいから発売されている、伝統の味。なんちゃって、少しサバを読んだ(寿司はアジだけど)

鯵と小鯛の寿司が4貫ずつ。
酢飯にはほんのり赤酢の色がついている。
俺がブンブン振り回しながら歩いたせいで少し寄っているが、シンプルながら華があって美しい。

鯵。
身が厚くて、脂ノリノリの巨大バッテラとかも大好きだけど、こちらはさっぱりといただける、ひとくちサイズ。酒のアテには嬉しい。
お米も押しすぎてない感じで、口の中で綺麗に解ける。

小鯛。
こちらもちょうどいい〆具合。まろやかで酸っぱすぎないのが嬉しい。
噛むたびに皮目の旨みが滲み出してくる。
どちらも醤油なしで、そのまま食べても美味い。

フルーティー系のクラフトビールなんかと合わせるとぴったりの、お上品ながらも軽やかな味わいの押寿し。
大正時代の旅人たちも電車でこの寿司を食べながら、湘南や鎌倉、逗子、そしてROUTE134を吹き渡る爽やかな潮風を感じたのだろうか。いやもしかしたらその旅人は、前前前世の俺かもしれない。歴史と輪廻に想いを馳せる夜。実にいい。
駅弁はいつも俺を遥かな旅に連れて行ってくれる。時空を超えて。
店舗情報
| 店名 | 大船軒 逗子売店 |
| 住所 | 神奈川県逗子市逗子1丁目 |
| アクセス | JR逗子駅改札出て右すぐ |
| 営業時間 | 7:30〜18:00 |
| 支払い方法 | 現金・クレジット・交通系 |
| SNS・サイト | 公式HP |
※データは全て取材時のものです











