逗子海岸から逗子駅方面へ、海岸通りを歩いているとなんだか遠くからご機嫌なナンバーが聞こえて来た。
魂に訴求するようなリズム、歌声、そしてその奥から漂う微かな酒の匂いに導かれ、俺は逗子亀岡八幡宮へと足を踏み入れた。もちろん、一礼を忘れずに。なんとさりげなく出る育ちの良さ。オレでなきゃ見逃しちゃうね。

催されていたのは『第10回逗子沖縄まつり』
すげえ人だ。
当サイトfish storyはネットリテラシーが非常に高いのでどのような記事であれ、写真に映り込んだ一般客の皆さんにはボカシ処理を入れているのだが、こんなに混んでたらボカシだらけでエッチなビデオの表紙みたいになってしまいそうだ。(それぐらい賑やかだった、ということが言いたい)

泡盛の販売所。
様々な酒蔵の泡盛を、どれでも1杯500円で楽しめる。飲み方も自由。
どれ、せっかく来たし軽く飲んでいくか。軽くね。

1杯だけね〜と思ったら、「3種類飲んで1200円!泡盛のボトルが当たる抽選券付きだよ!もう抽選始まるよ!」という、うちなーの軽快な口車に乗せられて買ってしまった飲み比べチケット。
しまった…俺は南国生まれの、陽気で彫りの深い日焼け男に弱いんだった。

しゃーない、やったるぜ。
酒自体の値段はピンキリだが、どれでも金額は同じ。「じゃあ高い方から3杯くれや」と言いたくなったが、ここはアッパーな街・逗子である。ROUTE134沿いの街である。そんな卑しい酔っ払いはいない。あぶないあぶない、つい赤羽とか上野のノリで…。
ちなみに気に入った酒は隣の販売ブースで買って帰ることもできるよ。

最初に飲んだのは菊之露『akari』
ソーダ割りで。
優しい甘みを感じる華やかな味わい。すっきり飲めるね。これはグイグイいけそうで恐ろしいが、それはつまり俺の好きな味であるということ。当然、酒の量は目分量で、結構じゃぶじゃぶ入れてくれてた。沖縄っぽい!
パックに入ってる(瓶もあった)のも評価高め。気分的には瓶の方がそりゃいいけど、こっちのが持って帰るのが楽だし、ゴミ出しもしやすいのでハウス泡盛には良さそうだ。

まさひろ酒造の『島唄』
左の浅葱色っぽいラベルが25度、右のブルーのラベルが30度。
30度の方は古酒をブレンドしているとか。こちらもソーダ割りで。
クセは無くて、まろやかな甘みがある。うまい。柑橘を絞ったりして飲んでもいいだろうな。

今帰仁酒造『IMUGE.(イムゲー)』
芋と黒糖、米麹を使った蒸留酒という変わり種。ラベルが可愛いので選んでみた。
これはせっかくなのでロックでいただくことにしたのだが、「うっかり入れすぎた」とのことです。ありがとうございます。
コクがあって香り豊か。複雑な味わいだけど、優しいね。口の中の余韻を静かに味わいたいところだけど、抽選会が始まって酔っ払いたちが大盛り上がりになってしまった。もうちょっと静かに、潮風に吹かれながら飲みたかったなこの酒は!

フードの屋台も色々出てるよ。
神奈川っぽいものと、沖縄っぽいもの、両方が楽しめる。

そう、これは沖縄まつりであって、断じて泡盛まつりではないのだ。のだ!

さあ、抽選会である。
飲み比べセットに書かれた番号を呼ばれれば、各社の泡盛のボトルがもらえる。
会場のボルテージは最高潮に。週末、この時間の酔っ払いたちを止めることは誰にもできない。
俺も気がつけば知らない逗子のおっちゃんたちと、泡盛片手に盛り上がってしまった。画像にボカシをかけすぎてエッチなビデオみたいだという話を冒頭の方でしたが、俺の頭の中にもだいぶボカシがかかってきた頃合いである。
乾杯してくれた皆さんありがとうございました。

245…245…245…さあ来い!
当てたら今夜はぶっ倒れるまで飲むぞ!!!!!!

来なかった。ちーん。
ミミガーでも買って帰ろうかな。

音楽と泡盛の香りに導かれて、ふらりと訪れた亀岡八幡宮。
信心深いタイプでもない俺は、こんなことでもなければ一生訪れなかったかもしれない場所だ。
そんな神社や、逗子の酔っ払いたち、そして酒蔵の皆さんと、多生の縁を触れ合わせることができたのはいい思い出だった。まあ、この狭い世界。酒を飲み続けていれば酔っ払い同士またどこかで会うこともあるだろう。俺は挨拶もせずにそっと会場を後にした。
来年もあるならぜひ来たい。

ちなみにこっそり、泡盛ではなく沖縄南大東島の国産ラム『CorCor(コルコル)』を購入。
原田マハの小説『風のマジム』のモデルにもなった酒である。
都内ではなかなか手に入らないので買っておいた。

ここは沖縄ではなく逗子だけど、窓を開けて流れ込んでくる潮風を感じながら飲むコルコルはとてもロマンチックだった。南国の、陽気で彫りの深い日焼け男と恋に落ちているような、そんな気分にさせるメロウな味わいだ。
イベント情報
| イベント名 | 第10回逗子沖縄まつり2024 |
| 会場 | 亀岡八幡宮 |
| 住所 | 神奈川県逗子市逗子5-2−13 |
| アクセス | JR逗子駅、京急逗子・葉山駅から徒歩 |
| 会期 | 2024年10月18日(土)〜19日(日)※終了済 |
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| その他の情報 | 飲み過ぎ注意⭐︎ |
※データは全て取材時のものです











