

サンマは内臓がメインだよね。初恋のようにほろ苦い味わいは、毎年この季節になるとどうしても思い出して恋しくなる。
ホクホクの内臓を冷えた赤星で流し込む喜びよ。くぅーーーーっ。子供にはわからない、大人だけの喜びでござる。
大人はどうしてこんな苦いものを半狂乱になって食べたり飲んだりするんだろうと、かつての俺だって思っていたが、大人というのはそういうものだ。サンマの内臓にせよ、ビールにせよ、初恋の思い出にせよ、ちょっと苦いと分かっていても、それを追い求めずにいられない夜があるのだ。色んな場面で。




レモン、醤油、大根おろしを加えながら、砂山を少しずつ崩していくように、ちびりちびりとサンマの身をつまんでいく。

おろ?ゆっくりやっていたつもりだったが、あっという間に大瓶が空になってしまった。
というわけで黒霧島、ロックで。陽が落ちて暮れなずむ初秋の地蔵通り商店街を眺めながら、ノスタルジックな気分でいただこう。

エッジの効いた外見に反して、お箸で簡単に崩れてしまう脆さを持ったサンマ。切れ味は鋭い反面折れやすい日本刀に、やっぱり似ている。
ちなみに魚を綺麗に食べられる男はモテるとよく聞くが、俺は今のところ独身である。

いつも綺麗な思い出だけではお腹が空いてしまう、そんな切ない秋の夜。
巣鴨の街でみんなの胃袋を満たし続ける、地域に根差した定食屋さん、ときわ食堂。地元客・観光客、家族連れ・ひとり客、ゲイ・ノンケ、みんなが入りやすいアットホームな雰囲気で、今日も商店街にあり続ける。
ところで。伝説の人斬り相手という俺のヘビー級な恋は見事に角砂糖と一緒に溶けてしまったわけだが、その男、なんと今年(2024年)の10月から、新シリーズとしてまたテレビに登場するらしい。
…この秋はサンマの内臓みたいなほろ苦い夜を、週に1回過ごすことになりそうだ。
そしてこの記事、元ネタわかる人がどれほどいるんだろうか。
店舗情報
| 店名 | ときわ食堂 庚申塚店 |
| 住所 | 東京都豊島区巣鴨4-33-2 |
| アクセス | 巣鴨駅から地蔵通り商店街へ徒歩10分 |
| 営業時間 | 10:00〜22:00(L.O.21:30) |
| 定休日 | 無休 |
| 電話番号 | 03-3576-2269 |
| 支払い方法 | 現金 |
| SNS・サイト | 公式HP 食べログ X |
※データは全て取材時のものです











