【街歩き】呪いの地で噂の渋谷区『笹塚』を歩く

酷刑『牛裂き』が行われた土地

笹塚という街がいわくつきで噂されるのは、この土地が処刑場であったことに由来するようだ。甲州街道を幡ヶ谷方面に歩いていくと、駅前とは思えないおどろおどろしい空気を感じる場所がある。

牛窪地蔵尊

ここは、牛を使った最も厳しい『牛裂きの刑』によって亡くなった極悪人の霊を鎮めるための鎮魂像としてお地蔵さんが祀られている。『牛裂きの刑』は、両足に牛を括り付け、股を引き裂く酷刑場である。

元々は疾病が流行ったことを、罪人たちによる祟りであるとして地蔵を祀ったとされているが、写真の右側に映っているように、今では交通事故の慰霊碑にもなっている。

牛窪地蔵尊は甲州街道の大きな交差点に面しており、道路そのものを供養して報恩感謝を捧げるのが特徴である。

笹塚は『呪い』によって守られている

笹塚という街は都心の中心にあり、住んでいる人も多い街だ。もちろん相対的にいろいろなことが起きる。いいことも悪いことも。そして、悪いことがあれば、街と人々を災いから守るための取り組みが行われてきた。

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そのひとつが牛窪地蔵尊というわけだ。さらに、私はこの土地の名前にも災いから人々を守る意味があるのではないかと思う。そのヒントは「、」という漢字に隠されている。「、」というのは、「それまでのこと断ち切る」という意味で使われる。文章で途中に「、」が入るときは、そこまでで一度文章が区切られ、新たな文章が始まるときである。

つまり、「、」というのは過去を断ち切り、新しく始まっていくという意味がある。そこでよく見てほしいのが、『塚』という文字だ。

そう、笹塚の『塚』には、「、」が入っている。確認したところ、登記簿などに用いられる正式な地名は「、」ありの塚で、 渋谷区の戸籍を担当する職員も「、」の塚を必ず使うようにしているのだそうだ。

京王電鉄でも、必ず「、」の塚を使うようにしている。そこまでこだわりがあるということはつまり「なにか意味がある。」と考えるのが自然だろう。

笹塚という大都会の街。この街は古く処刑が行われた曰くつきの土地である。しかし、現代のこの街には悪いことから人々を守るための呪い(まじない)がかけられているようだ

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