ある朝、目が覚めるとなにか様子がおかしい。なにとは言えないが、なにかがおかしい感じがする。時間は7:30になるところ・・・いや、違う。この違和感の正体がわかった。
部屋中の時計がバラバラになっている

リビングは7:30だが、デスクの上の時計は、8:00前。念のためにiphoneの時計を見てみると、9:00をとっくに過ぎている。一体、なにが起こっているのだろう。

テレビをつけてみると、すべてのチャンネルがショップチャンネルになっている。なんだこの世界は。そうだ、ここは『パラレル・ワールド』だ。磁場の関係かなにかでもうひとつの世界に転生してしまうという例のやつ。
『パラレル・ライフ』へ走る
なんだか面白くなってきた。これは酒を飲むしかないだろう。近所のライフに走ってみる。いいや、ここはパラレル・ワールド。裏のライフ『パラレル・ライフ』なのだ。そして私は確信した。間違いない、やはりこの世界はいつもの世界ではなかった。

どう考えたって、この品揃えはおかしい。時間はおそらくまだ午前中のはず、しかし、パラレル・ライフにはお寿司がこれだけ充実している。そんな消費者に優しいスーパーがこの世にあるだろうか、いいや、存在するはずがない。

お惣菜の品数も侮れない。そして、この安さである。やはりここはパラレル・ワールド、歴史的な円安の日本でこんなにお財布にやさしいスーパーなんてありっこない。庶民の味方すぎるではないか。
https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-5346306132393480 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
「嘘だ・・・」私は絶句した。パンコーナーのお総菜パンの品ぞろえがおかしすぎる。なぜこんなに豊富な種類のバーガーが揃っているのか。これでは、戦略が立てられない。迷ったあげく、バーガーを3種とポテトで一杯やることにした。

これが本日のセット。「いや、バーガーポテトに日本酒って」とお思いのみなさんはまだここがどこかわかっていない。ここは『パラレル・ワールド』、すべての組み合わせがおかしい世界線なのだ。パラレル・ワールドではみんなこういう飲み方をしている。はず。
しかし、今日はうだるような暑さだ。数分でも外に出ようものなら汗が噴き出してくる。パラレル・ワールドでも地球温暖化は着々と進行しているようだ。むしろ元の世界よりも暑く感じる。もしかするとここは未来の世界なのかもしれない。

急いで、帰宅した私は愕然とした。
パラレル・ライフに買い物に出たのは、たったの20分ほどだったはず。しかし、時計の針は15:00前を指している。この世界は時が進むのが早いのか。元の世界に戻ったころには私はとんでもなくおじいさんになっていることだろう。

テレビをつけると相変わらずどのチャンネルもショップチャンネルだ。なんともうまそうな「とろけるような甘さのエビ」これがパラレル・ワールドのショップチャンネルクオリティー。エビも裏のエビを使っている。『パラレル・シュリンプ』だ。
https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-5346306132393480 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
『パラレル・ライフ』のバーガーは絶品。肉厚なハンバーグとベーコンに加えて、中にチーズマカロニが入っている。こんなのは表の世界では食べられない。裏の世界だからこそ味わえる至極の逸品だ。
あっという間に日本酒を飲みほしたのだろう。気づいたら、シエスタを決め込んでしまっていた。もちろん、『パラレル・シエスタ』なのであるが、目が覚めると夕方になっていた。そしてまた違和感を感じる。
部屋中の時計が元に戻っている
試しにテレビをつけてみる。ショップチャンネルはやっていない。いつもの、つまらない、ひどくつまらない、テレビ番組がやっている。そうか、やはり戻ってきてしまった。ここはいつもの世界なのだ。
日常というのはなんて面白くないのだろう。どうしたらまた『パラレル・ワールド』にいけるだろうか。考えてみた。おそらく、睡眠中に世界が変わっている。そして、条件がいくつか揃っている必要があるはずだ。昨日の夜のことを思い返してみると、『パラレル・ワールド』に飛ぶ条件は以下のとおり。
①熱帯夜でエアコンをぎんぎんにかけて寝る。
②ウィスキーを浴びるほど飲んで、二日酔い。
③四十肩
以上の条件が揃うとだれでも『パラレル・ワールド』に行ける。日々の生活にうんざりしているそこのあなた、ぜひお試しあれ。そこには未知の体験が待っているはず。











