ふるさと納税で届いた、今日は「烏賊(イカ)」を捌いてみる。
烏(カラス)の賊(ぞく)と書いて烏賊。
カラス賊。
なんだか悪い貴族から金品を強奪して貧乏人に恵んでいそうな、正義の義賊を彷彿とさせる厨二感だ。
今回はスルメイカ。
漢字で書くと「鯣烏賊」である。覚えて帰ろう。

いつもは生食が多いが、今回はワタを食べたいので加熱調理にする。
これがイカワタ。捨てないように大事に使おう。

烏賊には「かつて地球外生命体だった」という都市伝説があるのをご存知だろうか?
烏賊の目は人間と同じ「ピント眼」と呼ばれる高画質仕様であり、その目で見た映像を宇宙へ送信するため地球に送り込まれてきた、というものだ。怖。

宇宙からのスパイをバラバラにして内臓を引き摺り出してしまった。大丈夫だろうか。

透明な骨は取り除く。
本当はクチバシも取らなきゃいけないんだけど、発送元が処理してくれたのかついてなかった。

ワタと身をオリーブオイルとニンニクでガーっと炒める。
ニンニクは買い忘れてたので、チューブのもので代用。便利な時代である。

バターも投入して仕上げ。ケチらないのがコツである。
トランス脂肪酸が、とかヤボなことを言ってはいけない。

出来上がり。
冷凍してたせいか少しシャバシャバになったけど、あとでパスタにする予定なので問題なし。
バゲットに吸わせても美味い。

イカワタの濃厚な海の香りと旨みで、余計な調味料いらず。
美味さの自家発電ができる、優秀な地球外生命体だ。
ワインでもビールでも日本酒でも焼酎でもなんでもよく合う。

せっかく烏賊食うなら、ということで。
冷蔵庫で冷やしてあった、とっておきのクラフトビール「スカイクラーケン」で乾杯。
巨大な烏賊(クラーケン)が船をその脚で転覆させようとしている、物騒なのにブルーで美しいデザインがお気に入り。
飲み口は軽やかで、初夏の訪れを感じさせる爽やか・フルーティーな香り。
濃厚なイカワタの味とよく合う。

烏賊が宇宙人のスパイだという都市伝説を話したが、かつて海賊の時代、荒くれ者である海賊たちですら恐れた海の魔物が、巨大な烏賊やタコの姿をしたクラーケンだったそうな。
実在したのかは知らない。
昔のドラえもんの映画にも巨大な烏賊にのび太くんたちが襲われるシーンがあったね。(『ドラえもんのび太の海底鬼岩城』)

半分はつまみに、もう半分は塩茹でしたパスタと和えて炒めた。
粉チーズとパセリをトッピング。
これがちょっと、筆舌に尽くしがたい美味さであった。
こんなに濃厚な海の香りを纏ったパスタはなかなかない。
イカワタは基本的に烏賊を丸ごと1杯買ってこないと手に入らないので、ぜひ一度ご家庭でも烏賊を捌いて調理してみてほしい。

フィッシュストーリー編集部はオカルトや陰謀論が好物という一面もあるので、地球外生命体の話に戻るが、「UFOは海底からやってくる」という説をご存知だろうか?
宇宙から飛来というイメージのUFOだが、その目撃例の多くが海上であることから、本当はすでに地球外生命体は人間の手の及ばない海底深く潜伏しているのでは?という説。
だとしたら偵察係である烏賊もまた、地上を虎視眈々と狙って、今日も海から、水族館から、魚屋から、その10本の脚をウネウネさせながら、我々を監視しているのかもしれない。
信じるか信じないかは、あなた次第。

ところでイッヌには幽霊が見えている、という都市伝説は本当なんですか?編集長。
…編集長?ちょっとあの、どこを見ているんですか?さっきから。











