【晩酌研究】鮍(カワハギ)と『肝入り』の話

皮を剥ぐ、と書いて皮剥(カワハギ)

「鮍」とも書く。漢字を覚えたらかっこいいので、今回はこっちの鮍で表記する。みんなも覚えて帰ろう。

ふるさと納税の返礼品でやってきた、鮍2尾を捌いて食べてみることに。

皮が硬いのが特徴。

全然研いでない我が家のナマクラ包丁では、手も足も出そうにない。

ハサミでなんとか切れ目を入れると、キモが登場。
鮍といえばこのキモと醤油を和えた「肝醤油」で刺身をいただくのが定番である。

と、なると。
必然酒は日本酒という話になる。最高だ。

最高すぎるのだが…鮍の皮を剥ぎながら俺は考えていた。

「今日はなんだか白ワインが飲みたいなあ」と。

いや、でも肝醤油で刺身は絶対、日本酒だよなあ。
ああでもワイン…。

思ったよりたっぷり取れたキモ。

ワイン…。

キモにちなんだ余談であるが、「肝入り」という日本語がある。

これはたまに「気合を入れた」「力を注いでいる」というニュアンスで勘違いして使っている人がいるが(「肝入りの商談」など)実は「間を取り持つ」という意味である。

仲が悪かったり、相反していたり、縁がなかったりした者同士を引き合わせる仲介人のような意味合いだ。

例えばワインと日本酒のような。

こちらもふるさと納税で届いたスズキの切り身。
漢字では「鱸」


つくりの「盧(ろ)」とは黒を表す言葉で、鱗が黒いのがこの名の由来だとかなんとか。

鱗は黒いけど身は綺麗な白身で、白ワインによく合いそうだなあ…。

ジャーン。完成。
鮍と鱸のお造り、鮍のキモ付き。

鱸は皮目をバーナーで炙ることに。
しぇしぇしぇのしぇ〜。

皮目パリパリで香ばしく、ワイルドな歯応えでビールが進む進む。

柚子胡椒とかつけてもうまそうだな、と思う。

さて、鮍。

キモは醤油に溶かさず、別添えスタイルで。
このほうが贅沢な気がするのだ。たっぷり絡めるぞ。

俺の痛風の主治医がこれを見たら、ブチギレそう。
絶対に先生にはこのサイトを教えられない。

風が語りかけます。
うまい、うますぎる。(ローカルネタ)

これは日本酒だ!

と、思わせておいて、オリーブオイルに塩胡椒、レモンを溶かしたものもちゃっかり用意。

我が家の味変定番、「簡単カルパッチョ」である。真似していいぞ。

これでワインも進む進む。キモとオリーブオイルの相性も◎

まさに鮍のキモによる「肝入り」で、ワインと日本酒というふたつの酒が引き合わ(チャンポン)された瞬間であった。

もちろん、ちゃんと二日酔いだ。

まあそもそも酒なんて、その時の気分で飲みたいものを飲めばいいのである、という初心に帰らせてくれる、いい経験にもなった。

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