魚が参った、と書いて鯵(アジ)
その割にはまな板の上に載せてもなんとなくこちらをガンくれてる感じがする。

全然参ってなさそうなので、彼らが「参った」というまで美味しく調理させていただこうと思います。

魚の捌き方を練習し始めてまだ2ヶ月だが、近所にある魚屋のおとっつぁんが「鯵さえ捌ければあとは全部一緒だから!」と言っていた。正直あまり信用していない。
ただ安い上に調理法も多いので、練習相手にはうってつけだと思う。美味しいしな。

魚を捌く前の儀式として、とりあえずビールを1本開けさせていただく。ぷしゅ。

初めの頃は「ぜいご」の部分を切るときに、勢い余って何度か指を負傷したものだが、今となっては手慣れたもの。
もちろん、フードロスゼロを目標に掲げる意識高い系酒飲み集団「フィッシュストーリー」では、ぜいごも捨てることなく、あら汁に出汁として投入している。

骨から身を離し、皮を引く。
うまくいくと、ここが1番気持ちがいい。

どうだ参ったか!!!!

ようやく参ってくれたみたいなので、綺麗に剥がれた部分は半分お刺身に。
それ以外の部分も余さず食べます。
盛り付けセンスはご愛嬌。安売りしてたマグロのお刺身とセットで。

お次は骨。
油で揚げて骨せんべいに。
塩と片栗粉で作ると竜田揚げっぽくてうまいよ。

2本目のビールを飲んでいたらちょっと焦げたけど、味のある見た目になったのでよしとする。鯵だけに。
揚げ物している最中はよそ見してはいけません。

お刺身にしなかった、もう半分の身は、ゴマアジに。
醤油、味醂、生姜、すりごまらへんを適当に混ぜる。適当でいい。たまにしょっぱすぎる感じに仕上がるけど、その時は卵黄でも乗せて白米と食べれば解決だ。
酢飯でも美味しいよ!

当サイトでは正確な調味料の分量等はご紹介しない。
なぜならこれを書いてる中の人が計量しないからである。
計量スプーン洗うの、めんどくさいのだ。

その他もろもろ、頭とか、ゼイゴとか、皮とか、細い身とか、そういうのは全部まとめて味噌汁へ投入。あら汁の完成である。
〆に飲んでよし、二日酔いになるであろう翌朝にもおすすめだ。
この日はホッケも捌いたのでその身も入ってるよ。

全部揃ったところで、鯵フルコースの宴会である。
これには鯵も完全に参っているだろう。白旗が見える。

頭から骨まで、内臓以外みんな美味しく食べられて偉い魚だな、と思う。しかも安い。
ガンくれてるとか言ってごめんね、と心の中で詫びつつとりあえず骨せんべいに手を伸ばすと、そのあまりのうまさに「ううむ…」と思わずこちらが参ってしまうのだった。完敗だ。乾杯。












